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2011年3月11日に発生した東日本大震災にあたって慶應義塾は、被災者の方々の支援と被災地の復興のために、なしうることを実行していくとともに、慶應義塾の教育、研究、医療を通じて、厳しい状況にある日本社会への貢献をこれまで以上に果たしていきます。

学生支援

慶應義塾大学では、塾員(卒業生)・地域三田会等からの支援により、東日本大震災で被災した在学生への経済的支援を、2011年度以降現在も継続して行っています。

被災状況に応じた特別措置として、在学生には、奨学金給付(学費の範囲内)を行っています。

慶應義塾による支援活動

慶應義塾は、東日本大震災により被害を受けられたすべての被災者の方々に対し、義塾社中が一致協力し最大限の支援に努めたいと考え、以下のような取り組みを行っています。

南三陸町の慶應義塾の森に山小屋が完成

慶應義塾が宮城県南三陸町志津川に所有している学校林(慶應義塾の森)に2014年6月、山小屋が完成しました。慶應義塾の森では、教職員と塾生が植林や遊歩道の整備などに取り組んできましたが、これらの諸活動に際し、着替えや休憩、悪天候時の一時避難ができる施設として建設が実現しました。
この山小屋を拠点として、慶應義塾の森で行われる教育・研究活動やボランティアなどの諸活動がますます活発化していくことが期待されています。

慶應義塾「南三陸プロジェクト」

慶應義塾は「南三陸プロジェクト」において、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町の復興に向けて、塾生・教員が教育・研究を生かし、被災された方々に寄り添い、支援ニーズにもとづく地道なボランティア活動を継続的に進めています。2011年夏には日吉から南三陸町まで往復バスが全10回にわたって運行され、延べ260名以上の塾生と教職員が被災地でのボランティア活動に参加し、瓦礫撤去作業やベンチ作りなど、多面的な活動が展開されました。この活動は、2011年秋、2012年春・夏、2013年春・夏・秋、2014年春・夏・秋、2015年春・夏・秋にも実施され、現在では慶應義塾の森の整備や南三陸町産のわかめの仕分け等を行っています。

慶應の森間伐材グッズ

東日本大震災復興支援と環境保全活動の一環として、宮城県南三陸町にある慶應の森の間伐材を使用し、「南三陸プロジェクト」に参加する学生が企画・デザインした慶應義塾公式グッズが完成し、好評を博しています。

義援金

義援金活動として、塾員(慶應義塾の卒業生)の同窓組織である慶應連合三田会、大学の学生自治組織である慶應義塾全塾協議会と連携し、2011年3月17日から7月末日まで、義援金の募集を実施し、約1億9千万円を日本赤十字社へ送金しました。

慶應義塾救援医療団

慶應義塾大学病院は、東日本大震災に伴う医療支援のために、「慶應義塾救援医療団」を2011年3月17日~5月3日の間、9回にわたり、宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市、福島県相馬市に、医師・看護師・薬剤師・事務職員を延べ29名派遣しました。

被災地への再生PC寄贈プロジェクトに協力

慶應義塾ITC(インフォメーションテクノロジーセンター)では、大学ICT推進協議会に加盟し、他の国公私立大学の情報部門との相互連携・協力活動を行っています。
2012年度の同協議会の事業として「東日本大震災被災地中小企業復興支援 再生PC寄贈プロジェクト」が行われ、慶應義塾からも不要となったPC82台(ノートPC43台、デスクトップPC39台)を寄贈しました。これは、被災した三県(岩手、宮城、福島)で事業再開に取り組む中小企業に、地元商工会議所を通して、大学で保有している再生PCを無償で提供するプロジェクトです。
これに対し、日本商工会議所から慶應義塾宛に、2013年5月17日付で感謝状が贈られました。

学生中心の支援活動

その他、学生による被災地復興に向けての支援活動が多く行われています。その一例をご紹介します。

花巻市と大槌町にて、塾生によるコーラスイベント「地球へのバラード・宮沢賢治のうた」開催

2016年2月、授業で音楽を学ぶ学生で組織する「慶應義塾大学コレギウム・ムジクム」のメンバーが、震災から5年を前に被災者支援事業としてコーラスイベント「地球へのバラード・宮沢賢治のうた」を企画し、花巻市と大槌町で公演を行いました。

医療系学生による報告書「私たちが災害時にできること」発行

医学部、看護医療学部、薬学部の学生有志が、被災地の医師や看護師、薬剤師のほか被災地で救援医療にあたった医療関係者に、2011年3月~12月にかけインタビューした内容をまとめた報告書「私たちが災害時にできること —慶應医療系学生の模索— 東日本大震災 被災地医療支援活動の記録」を発行しました(2012年3月)。報告書にはこのほかにも学生のボランティア活動の記録や災害医学の基本について掲載されています。

慶應塾生新聞で被災地を特集

公認学生団体「慶應塾生新聞会」が、東日本大震災から3年となる2014年3月、Web版「慶應塾生新聞」に被災地の特集記事を連載しています。
学生が宮城県南三陸町、石巻市、仙台市、岩手県陸前高田市、福島県南相馬市など、現地で精力的に取材を行い、被災地の現状と復興に向けての人々の思いを伝えています。

福澤諭吉記念文明塾修了生の活動

「福澤諭吉記念文明塾」(学部生、大学院生および社会人を対象としたプログラム)の修了生が中心となり、被災地でさまざまな活動を行っています。

  • つながる教室 2013年7月、福島県いわき市立勿来第二中学校を、のべ25名の福澤文明塾修了生らが訪れ、総合的な学習の時間の授業を行いました。各授業のテーマは「絵本を感じる」、「勉強って何?」、「知らない自分」など。授業の内容はすべてオリジナルで、この教室のために修了生が中心となって企画・実施しました。

  • 被災地中学生の学習支援 2013年7月、修了生が中心となり、岩手県釜石市釜石東中学校3年生の高校受験を支援するための学習会を実施しました。

  • フリーペーパー(新聞)の発行 東日本大震災で甚大な被害を受けた地域(宮城県石巻市ほか10か所以上)を修了生が地元で取材し、2012年3月から毎年1回、被災地の現状を伝える新聞「Yappes(“やっぺす”=“一緒にやりましょう”)Times」を作成、配布しています。

  • 早慶東日本きずなプロジェクト 修了生を中心に、Facebookページを媒介として、岩手県大槌町を中心とした被災地の情報の発信と、早慶でのイベント(野球・サッカーの早慶戦)や稲門祭、三田祭における募金活動・広報活動を行っています。

慶應義塾における取り組み

防災の取り組み
節電対策

東日本大震災に伴う電力事情をふまえ、慶應義塾ではさまざまな節電対策を実施しています。また、2011年7月1日より、慶應義塾の全キャンパスにおける電力使用状況(グラフ)を、ウェブサイト上で公開しています。

研究活動

東日本大震災の復旧・復興に関連して、学内では以下のような研究活動・シンポジウムが行われています。

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