身の回りの様々な物質や現象を芸術に読みかえる制作を行うアーティスト、三原聡一郎。三原は、メディアアートの基盤となる民主化されたテクノロジーの視点・方法を介在させながら、環境に呼応する「開かれた系(システム)」のあり方をインスタレーションとして提示してきました。本展覧会では、近年の三原の制作活動を一望するとともに、作品の根幹を「レシピ」としてアーカイヴ化していく試みを展示します。加えて、KeMCoと三原が昨年度より共働してきた、コンポスト・プロジェクトや慶應義塾中等部との「物質循環」ワークショップの実践も紹介します。見えない対象を作品化し、それを自ら記述するアーティストの思考と実践をお楽しみください。