2040年の日本の高齢者人口は約4,000万人に達する見込みとされ、日本は世界に類を見ない超高齢社会を迎えます。労働人口の急減、被介護者の増加、社会保障費の増大等、さまざまな社会課題の深刻化により、このままでは日本の社会が立ち行かなくなることが予想されます。
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI: Keio University Global Research Institute)では、こうした状況を見据え、個人および国家の「独立自尊」を守り、健全な社会を形成していくための取り組みとして、「2040独立自尊プロジェクト」を立ち上げました。
「独立自尊」とは、自他の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任のもとに行うことを意味する、慶應義塾の基本精神です。本プロジェクトは、理工、医学、人文社会科学という異なる研究領域が融合し、学生を含むアカデミア、企業、行政や海外機関との対話を通じ、より多層的な空間においてこの国家的困難の解決を目指します。更には、新しい国家のあり方を提示し、日本が国際社会をリードすることで真の独立を追求します。