慶應義塾

オンライン精神療法の「質の担保」と「普及」を目指す実践ガイドを公開

-慶應大・東北大・長崎大の研究グループが、厚生労働省科研費の成果として「情報通信機器を用いた精神療法の手引書(1.0版)」を策定-

公開日:2026.05.27
広報室

慶應義塾大学医学部

東北大学

長崎大学

慶應義塾大学医学部の岸本泰士郎教授(医科学研究連携推進センター)、木下翔太郎特任助教(医科学研究連携推進センター)、東北大学の富田博秋教授(大学院医学系研究科)、長崎大学の熊﨑博一教授(大学院医歯薬学総合研究科)らの研究グループは、オンライン環境における精神療法の適切な実施を支援することを目的として、「情報通信機器を用いた精神療法の手引書(1.0版)」を完成させ、5月27日にWebサイト上で公開いたしました。

近年、情報通信技術の発展や医療ニーズの多様化に伴い、精神科領域においてもオンライン診療の需要が急速に高まっており、特に外出が困難な患者さんへの医療提供や治療継続の観点から、その重要性は増しています。一方で、対面診療とは異なる環境下での実施には、安全管理や臨床スキルにおける新たな知見と指針が不可欠であることから、本手引書は2025年12月に策定された「情報通信機器を用いた精神療法の適切な実施に関する指針」に基づき、厚生労働省科学研究費助成事業の支援を受けて専門的な視点から体系化されました。

主にこれからオンライン精神療法を導入・実施する精神科医を対象としていますが、この標準化された実践ガイドが普及することで、近隣に専門施設がない、症状により外出が困難である、あるいは対面受診に強い心理的抵抗があるといったさまざまな課題を抱える患者さんの医療アクセスが改善されることが期待されます。

本研究グループは、本手引書の提供を通じて、デジタル時代における安全かつ質の高い精神科医療の新たなスタンダードを確立し、全国どこにいても患者さんが安心して治療を継続できる環境の整備に尽力してまいります。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(PDF)