慶應義塾大学理工学部生命情報学科 牛場潤一准教授(リハビリテーション神経科学研究室)は、ドイツ、米国、カナダ、スイスの研究グループと共同で、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術の急速な社会展開に対して遵守すべき倫理綱領3基準を策定し、ライフサイエンス分野における世界最高峰の三大学術雑誌の1つである「Science」(2017年6月30日(米国東部時間)発行)に声明として発表しました。
現在、脳と機械を直接つなぐBMIの技術開発が大きく進展し、フェイスブック、ニューラリンク、パナソニックなどの企業が相次いでBMIの製品化を表明しています。その一方、BMIによって思考が読み取られる危険性や、人間がサイボーグ化していくことの是非といった倫理的な懸念が、社会で急速に広がっています。今回の声明が、BMIの産業化に取り組む企業の行動規範の遵守と開示を促し、BMIの倫理実装に関する世界基準になることが期待されます。また、BMIに対する正しい知識に基づいた社会受容や、科学的に適切な法整備につながることが期待されます。
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