12月18日(水)日吉キャンパスにて、2024塾生会議が取りまとめた最終提言の発表会が行われ、学生らの提言が塾長に提出されました。
塾生会議は、慶應義塾SDGsの一環として、公募および大学の全学部からランダム抽出で選抜された塾生がSDGsを実現するための慶應義塾のヴィジョン・目標・ターゲットを提言するプログラムで、今年で3期目を迎えました。
今年は、「慶應義塾が2050年に目指すべき姿」というテーマを掲げ、春学期とサマー・キャンプを通してSDGsを巡る世界と日本の現状に関する理解を深めてきました。秋学期は、目指すべき姿を実現するためのアクションを、今年から初参加のSDGsを専門とする国連大学の大学院生とともにグループに分かれて議論を重ね、提言にまとめました。本発表会はその集大成です。前回に引き続き、提言を希望する一貫教育校の生徒からも発表がありました。
参加した学生・生徒は、伊藤公平塾長、岡田英史常任理事、奥田暁代常任理事、2024塾生会議のスーパーバイザーである政策・メディア研究科 蟹江憲史教授、国谷裕子特別招聘教授をはじめとする教職員、キャンパス関係者を前に、自分たちで考えた慶應義塾への提言を発表しました。
発表では、慶應義塾がSDGsをさらに達成すべき目標や推進すべきアクションについて様々な提案が紹介されました。発表に対する質疑では伊藤塾長を筆頭に参加者の間でさらに踏み込んだ意見交換もなされました。ボランティア率の向上、洋服や文具などのリサイクル、学生証のデジタル化、食のSDGs、全国の三田会との連携による地方創生、キャンパスでの居場所づくりなど、職員や企業へのヒアリングも重ねた実現性の高いアクションの提言から、目指すべき理想的な目標まで、多様なテーマに対して、1年間の学びを反映した力強い提言が数多く披露されました。
今回提出された提言は塾長を中心に検討・議論され、採用された提言は、年度内に企画書へと昇華します。そして、その企画書が認められると、2025年4月からプロジェクトとして実行に移されます。学生の提言によって行動変容を生み出し、慶應義塾からSDGs達成を推進する全社会の先導者を輩出し、世界を変えていくことが期待されます。