9月2日(月)、日吉キャンパスにおいて「慶應義塾SDGs会議-2024塾生会議 サマー・キャンプ」を実施しました。昨年度に引き続き慶應義塾の小学生から大学生まで約100名が集まり、ディスカッションを通じてSDGs実現に向けた取り組みを考えました。
「塾生会議」は、全学部から選抜された大学生がほぼ一年かけてSDGsを主体的に検討し、ヴィジョン・目標・ターゲットを具体的に議論し、そして最終的にまとめた提言を塾長に手渡します。サマー・キャンプでは、小学校、中学校、高校の一貫教育校生が議論に参加することで、ユニークな発想と幅広い角度からの提案が生まれ、塾生会議の最終提言に繋がっていきます。今年はサマー・キャンプの翌日に中間報告会を実施して、秋学期への継続性を強化しました。
当日は伊藤公平塾長から期待を寄せたメッセージの後、奥田暁代常任理事、山内慶太常任理事からご挨拶を受け、塾生会議のスーパーバイザーを務める政策・メディア研究科の蟹江憲史教授のレクチャーから始まりました。
1ラウンド目のディスカッションでは、「慶應義塾が2050年に目指すべき姿」をテーマに据え、「環境」「社会」「経済」「パートナーシップ」の4つのグループに分かれ、意見を出し合いました。昼食を挟んで午後には2ラウンド目のディスカッションを実施し、午前中に挙げた「目指すべき姿」に対する「それを実現するためのアクション」を検討しました。
参加者が熱のこもった議論をしているあいだ、各一貫教育校の教員も別の教室に集まり、塾生会議プロジェクト代表を務める小林宏充法学部教授の司会のもと、SDGsの取り組みについて様々に意見交換し、今後の連携について協議しました。小学校から大学までが協働する取り組みは世界でも類を見ない先導例となります。
2ラウンドの活発なディスカッション後、各グループが成果を発表し、リユース、自家発電、ごみ削減、ジェンダー平等、政治参加などに関してアイデアが提案されました。塾生会議スーパーバイザーの国谷裕子特別招聘教授らのフィードバックを受け、最後に岡田英史常任理事から今後の活動への激励の言葉をいただき、閉会となりました。
一日かけて意見を出し合いまとめた提案は、それぞれの一貫教育校にも持ち帰られます。また、秋学期の塾生会議でも継続して検討されます。慶應義塾が目指すべきあり方を示した最終提言は12月に、塾生会議の大学生ならびに一貫教育校の児童生徒から塾長へ発表されます。