2017年2月から2年4ヶ月にわたり、免震化および保存修理の工事が進められていた三田キャンパス図書館旧館の改修工事完了式が、6月14日(金)に行われました。
義塾関係者ならびに設計・施工関係者が50名以上出席するなか、慶應義塾より設計監理者および施工者への感謝状贈呈や、設計監理者から慶應義塾への記念品目録贈呈が行われました。挨拶に立った長谷山彰塾長は、関係各位への感謝の意と、自身の学生時代の図書館旧館での思い出、そして、歴史と文化を後世に伝える施設になるようにとの展望を述べました。
続いて出席者より祝辞が述べられた後、改修工事を中心とした資料映像が放映されました。今回の工事は、建物の形状を変えずに地下に免震装置を取り付けるという画期的な免震レトロフィット工法が採用されましたが、明治期に建てられた重要文化財を取り扱う困難かつ繊細な工事でした。式後は地下の免震層を含む施設見学も行われました。
今後、図書館旧館内部については引き続き整備が行われ、慶應義塾の歴史や伝統を紹介し、その理念や文化を発信する場となる「塾史展示室(仮称)」の完成を、2020年夏に予定しています。