三田キャンパスの図書館旧館の改修工事は、2017年2月の開始から約2年が経過し、現在、全体工事の約90%が完了しました。
本工事は、地震に備え建物を免震化するとともに、劣化した箇所の保存修理を行うものです。
地下で行われている免震レトロフィット工事では、建物の下を8mまで掘り進み、免震層を構築し、54基の免震装置の設置を行いました。この54基の免震装置で16,000tの重さの建物を支えています。地下の工事と同時に、上部では建物の保存修理も行いました。また、レンガタイル、石・擬石(ぎせき)、窓サッシ、屋根スレート、板金などの劣化・割れ・欠損している箇所に1年かけて取り替えや張替えなどの修繕を行いました。最後に、建物全体を洗浄し、撥水材を塗布することで建物の表面をコーティングし保護しています。
建物全体を覆っていた足場も12月28日に撤去され、久しぶりに図書館旧館が青空の下に姿を現しました。なお、工事終了は、2019年5月を予定しています。