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(2026年1月掲載)

普通部労作展覧会(労作展)は1927年より続く普通部の伝統行事です。普通部生は教科を一つ決め、テーマを設定し、9月の展示に向けて製作・制作・執筆等に取り組みます。テーマの制限はなく、工作物、美術・工芸作品、論文、小説等普通部生が自分の興味関心に沿ってテーマを設定します。テーマを決めたら、自分の力を最大限発揮し、必要に応じて教員の助言を受けながら取り組みます。
技術室でナイフの材料(鋼)を削る普通部生
理工学部中央試験所で試料の分析をする普通部生今年は第97回労作展が9月27-28日に開催されました。夏休みが終わると、国語、数学、社会、理科、英語等の論文類作品の生徒はすぐに提出締め切りがあります。作品が提出されると、教員は総力を挙げて作品の審査に取り掛かります。教員が良作と認めた作品には「賞」が授与されます。論文類は生徒によっては大変なボリュームになることもあり、教員は一枚一枚丁寧に目を通し、時間をかけて(時には夜通しで)作品の良いところを見つけていきます。
提出された論文類作品の一部
論文類の作品の審査を行う教員(机、棚の上に大量の作品が見えます)技術、美術、書道等の一般作品は指定された日に生徒が搬入し、係の生徒が教室の装飾を行います。装飾が終わると、一般作品の審査も始まります。一般作品は実際に触って、動かして審査をします。また、生徒が作品制作の過程を記した「制作日誌」にも時間をかけて目を通していきます。時には教科内の教員で意見を合わせて審査をすることもあります。
教室の装飾を行う普通部生
一般作品の審査を行う教員労作展当日、労作展は一般公開行事なので、多くの方が来場します。普通部生にとって、他の普通部生、一般の方に作品を見てもらえることは、当日までの努力が報われる瞬間です。普通部生は、友人の作品を見ることで、友人の今まで気づかなかった側面を知る機会にもなります。
生徒作品(ビー玉コースター)の動作を見る来場者
友人の作品(エレキギター)を試奏する普通部生
絵画作品と制作した普通部生
音楽作品と制作した普通部生生徒のテーマは、これまで取り組んだことのある分野であることも少なくないですが、新しく挑戦する分野であることも多いです。つまり普通部の労作展は、普通部生の才能・能力を発揮するだけでなく、普通部生が自分自身の新しい才能・能力を開花させる良い機会にもなっています。
◆三田評論(2023.10)「特集:一貫教育確立125年」
田中 智行:一貫教育の「面白さ」──労作展から始まった中国古典研究
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