日本全国や朝鮮半島、中国北部などに分布し、7~8月頃に水田や湿原で見かけるヘイケボタルは、特に草の上に止まっているオスが点滅発光するときの光に、ミリ秒レベルの「またたき」を伴います。このようなまたたき現象は、日本の固有種であるゲンジボタルでは見られません。しかしヘイケボタルが星のまたたくような光り方をする意味は、これまでわかっていませんでした。
中部大学応用生物学部の高津 英夫研究員と大場 裕一教授、慶應義塾大学理工学部の南 美穂子教授は、ヘイケボタルが光の「またたき」を使ってコミュニケーションしていることを明らかにしました。今回の成果は日本時間2月10日(金)、学術出版大手シュプリンガーネイチャーが発行する科学誌サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)電子版に掲載されました。