岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の原田奈穂子教授の研究グループは、慶應義塾大学看護医療学部の鈴木美穂教授、国立病院機構長崎医療センター、社会福祉法人ふくじゅの森、東北文化学園大学と共同で、2019年10月から2022年9月までの期間、宮城県内の特別養護老人ホームで後方視調査を実施。診療看護師を配置することにより、緊急受診の減少、医療資源の適正利用、医療費増加の抑制等改善が認められ、特別養護老人ホームにおける診療看護師の重要性を明らかにしました。本研究成果は11月29日にアメリカ合衆国の雑誌「 The Journal for Nurse Practitioners」にオンラインで公開されました。
診療看護師は医学の知識と初期医療に関する実践を修了した看護師のことです。診療看護師は、従来の看護師よりも侵襲性の高い処置が実施できるだけでなく、患者さんを全体で捉えられるように疾患に対する基礎知識や治療内容などについても専門的な教育を受けており、患者さんの病状をタイムリーに捉え、検査や処置を行い、適切な説明を行うことが可能です。