現在、新型コロナウイルスのワクチンとして世界中で使用されている「mRNAワクチン」開発の基盤をつくられたドイツ・ビオンテック社のカタリン・カリコ博士と駐日ハンガリー大使館のNorbert PALANOVICS(パラノヴィチ・ノルバート)特命全権大使が4月16日(土)、三田キャンパスを訪問し、伊藤塾長、天谷常任理事と懇談しました。
カリコ博士は世界の医学・⽣命科学の領域において医学を中⼼とした諸科学の発展に寄与し、創造的な研究業績をあげた研究者を顕彰する第26回慶應医学賞授賞者の一人で、「メッセンジャーRNAワクチン開発につながる基礎研究」が新型コロナウイルスのみならず、各種ウイルス感染症に対するワクチン開発に革新をもたらすことが高く評価されています。
図書館旧館のステンドグラスや日本最初の演説会堂である演説館の見学を通じて、カリコ博士は、慶應義塾の歴史や伝統についても関心をもたれていました。その後の懇談では、今後の科学技術のさらなる推進について話されました。