高校時代を過ごしたアメリカで、LGBTQ に寛容な社会に衝撃を受けた。「日本では表立った差別は少ないけれど、そもそも関心すらない層が多いのでは」。まずは身近なコミュニティから変革をと、昨年6月、友人らとLGBTQの理解を促すフライヤーを作成。日吉キャンパス前で配布した。「自分もできることをしようと思う、という反応が多くうれしかった」。慶應義塾のSDGs 実現を推進する「2022 塾生会議」のメンバーとしても活動中だ。「理想を語るだけでなく、実際に慶應を変えていけるよう継続して働きかけていきます」。英語で経済学の学位が取得できるPEARL に在籍。SFC のゼミで国際安全保障を学び、サークルでは財政研究に励む多忙な日々を、持ち前の行動力で軽やかに駆け抜ける。
(広報誌『塾』2023 WINTER(No.317)「Portrait」掲載時点)