私の所属する徳田研は、徳田・高汐・中澤研究室の略で、学生たちは、研究会や大学院プロジェクト科目を履修する形で参加しています。私は分散コンピューティングという分野を研究テーマとして博士号を取りました。現在は、創造クラスター研究プロジェクトの一環として、Internet of Things (IoT)、Cyber-Physical Systems (CPS)、ソーシャルビッグデータの利活用やスマートシティサービスなどユビキタスコンピューティングや知的情報環境の研究開発を進めています。これは、あらゆるモノがインターネットに繋がったときにどのような情報環境が提供でき、人、企業、コミュニティや都市などのエンパワーメントができるのかということを研究するものです。
たとえば、自分の手の位置情報を感知できるセンサーシステムを部屋に設置すると、自分の手をあるところに置くだけで、部屋のライトがONになり、別のところに置くとOFFになるといったように、センサーシステムとコンピューターを連動させれば任意の空間にスイッチを設定することができます。
このように現実のさまざまなモノをインターネットに接続し、センサーなどで収集したデータをサイバー空間内に流通させ、それらのデータを分析/処理し、結果を実世界にフィードバックすることで、より新しい価値が生まれる環境をつくり上げようという、まさに「創造クラスター」の先端的研究を行っています。