-ワグネルは110年以上の長い歴史を持つ団体ですが、OB・OGとの交流もあるのでしょうか?野末君:縦の繋がりはとても強いですね。就活の時にOB・OGの方々にお話を伺うこともあると思いますし、現役とOB・OGを交えての交流会や同窓会なども頻繁に行われています。ワグネル三田会という組織もあり、活発に活動しています。
馬場君:実は、私の母もワグネルOGなので、母の繋がりからOB・OGの演奏会にお声がけいただくこともあります。
野呂君:先日、現役とOB・OGによる室内楽大会があったのですが、最初に出演したのは12本のトランペットアンサンブルでした。その年齢差は実に33歳。親子のような関係でも、音楽という共通の言葉の前では年齢は関係ないのだなと感じました。
-ここは慶應義塾らしい、慶應義塾ならではと思うことはありますか?
馬場君:ワグネルは私にとって憧れの存在でしたが、気がつけばどっぷり浸かっていて、ワグネルを中心に学生生活が回っています。本当に夢中になれるものがありそれに没頭できる、慶應の自由な校風ならではのことではないかと思います。
野呂君:ワグネルは1901年から今日に至るまで、常に挑戦し続けてきたのだと思います。今でこそ当たり前ですが、大学オケがマーラーやリヒャルト・シュトラウスなどの大曲を演奏するようになったことや海外演奏旅行を始めたことなど、その当時としては大きな挑戦だったと思います。私達も開拓者精神を忘れず、歴史を刻んでいきたいと思っています。
松本君:「毎演奏会1人最低1曲は出演する」のは結構大変なことです。当然競争はありますが、日々の練習は自分のためにということではなく、個を極めながらも、それ以上に皆でいい音楽を作りたいという意識で練習しています。学年・パートを超えて教え合い、皆で協力しながら一つの音楽を作っていく、それこそが慶應義塾のワグネルならではと言えると思います。