慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の小木哲朗教授、矢向高弘教授、猪熊浩子教授、木田勇輝特任助教らの研究グループは、現実世界に存在するいろいろなモノにIoTデバイスを取り付けることでモノを擬人化し、生成AIあるいは遠隔オペレータとのモノを介した会話により、情報提供を行う「IoTアバタ技術」を開発しました。このIoTアバタの具体的な利用分野として、東京都が目指すバリアフリー観光の推進に向けた実証実験を、帝国ホテル、オークコーポレーション、日の丸リムジン、アリィトラベル、A&A等と共同で開始しました。
開発したIoTアバタは、小型のシングルボードコンピュータをベースに、Wi-Fi、360度カメラ、マイク、スピーカで構成されています。生成AIを用いる場合は、カメラ画像からデバイスの前にどのような人がいるかを識別し、相手に応じた会話を行います。また、遠隔ユーザが接続される場合は、360度カメラから得られる映像をHMDを用いて見回すことで、遠隔ユーザがモノに成りきったような感覚を得ることで、モノとしての会話を行うことができます。
今回のバリアフリー観光に向けた実証実験では、特に車椅子利用者を識別し、車椅子で移動可能な動線に関する情報等を会話を通して提供することで、障害者が自由に観光行動を取れる環境の実現を目指します。