慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート(KGRI:Keio University Global Research Institute)では、2021年よりコインチェック株式会社と株式会社HashPortの両社からの寄付により、暗号資産業界の発展並びに暗号資産の社会的意義に関する理解促進のための研究プロジェクトを開始しました。本プロジェクトは、昨年に引き続き2度目の開催となり、今年は暗号資産やブロックチェーンに加え、NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)などもテーマとして加える予定です。
暗号資産はここ数年で大きな転機を迎えています。2021年には、米国において機関投資家の参入やビットコイン先物ETF上場などを受け、暗号資産の代表格であるビットコインが1つのアセットクラスとしての地位を確立しつつあります。さらに、暗号資産同じくブロックチェーンを基盤とした新たな価値交換の手段であるNFTが市場を急速に拡大しているほか、最近では「Web3.0」というキーワードとともにブロックチェーン・暗号資産・NFTに大きな注目が集まり、国家戦略の策定の場においてもこれらが重要であるとの議論がなされています。
このような状況の中で、本プロジェクトでは、ブロックチェーンや暗号資産、NFTに造詣が深い実務家の方をゲスト・スピーカーとして直接話を聞ける機会を設けることで、次世代を担う大学生にブロックチェーンや暗号資産・NFTが社会にもたらす可能性に対する理解を深めていただくことで、日本のさらなるブロックチェーンや暗号資産・NFT業界の発展を促進していきたいと考えています。