慶應義塾

希少皮膚がん「進行期乳房外パジェット病」に対する新しい治療の光

-HER2標的抗体薬物複合体(ADC)を用いた国内多施設共同の医師主導治験で良好な有効性と安全性を確認-

公開日:2026.07.21
広報室

慶應義塾大学医学部

慶應義塾大学医学部皮膚科学教室の舩越建准教授、新川紗由香助教らの研究グループは、標準治療が確立されていない希少な皮膚がん「進行期乳房外パジェット病(EMPD)」において、がん細胞の表面にある「HER2(ヒト表皮増殖因子受容体2)」というタンパク質を標的とした抗体薬物複合体(ADC)である「トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)」の有効性と安全性を評価する、国内多施設共同の第Ⅱ相医師主導治験(TEMENOS-2試験)を実施しました。

治験の結果、独立中央判定委員会による判定で奏効率(腫瘍が縮小した割合)92.9%という高い治療効果を達成し、良好な生存期間の推移と、管理可能な安全性プロファイルを確認しました。本研究は、進行期乳房外パジェット病に対するHER2標的ADCの治療効果を前向き(プロスペクティブ)に評価した世界で初めての臨床試験(治験)であり、これまで有効な全身化学療法が限られていた患者にとって、新たな治療選択肢となる可能性を示す重要な成果です。

本研究成果は、2026年7月21日(日本時間)に欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の公式オープンアクセスジャーナルであるESMO Openに掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(PDF)