慶應義塾大学医学部生理学教室の吉松祥助教と岡野栄之教授、日本大学生物資源学部獣医外科学研究室の枝村一弥准教授らを中心とするグループは、さまざまな哺乳動物の皮膚の細胞を用いて、最適化された遺伝子セット・培養条件によって人工多能性幹細胞(iPS細胞)を樹立する新しい方法を確立しました。この方法で樹立されたiPS細胞はリプログラミング因子が完全に消失している事が解析によって明らかとなり、さまざまな動物モデルを用いた細胞工学において基盤となる重要なリソースである事が分かりました。
本研究成果は、『Stem Cell Reports』オンライン版で2021年4月1日(米国東部時間)に公開されました。