慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授、栗原俊英特任准教授、鳥居秀成助教、森紀和子助教と大阪大学大学院医学系研究科眼科学教室の西田幸二教授、高静花寄附講座准教授、藤本聡子(博士課程4年)、ロート製薬株式会社らの研究グループは共同研究において、小学生69名に対し、クチナシ由来の色素成分「クロセチン」を投与するランダム化比較試験を施行し、クロセチンが小児の眼軸長伸長、屈折度数の近視化を有意に抑制することを確認しました。
本成果は、クロセチンのマウスでの近視抑制効果を示した先行研究に続き、クロセチンがヒトでも近視進行を抑制することを示した新しい知見です。今回、眼軸長が伸長する小児期における有効性を確認できたことから、クロセチン投与は小児期の近視進行を抑制することで、強度近視への進行を将来的に防ぐ新しい方法として、社会的に大きな意義があるものと考えられます。
今回の研究成果は、8月7日に学際的総合ジャーナル『Journal of Clinical Medicine』(オンライン版)に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。