慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授、栗原俊英特任准教授、森紀和子(大学院医学研究科博士課程3年)らの研究グループは、ロート製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役会長兼社長:山田邦雄)と、近視の進行を抑制する方法について検討してまいりました。
このたび、慶應義塾大学医学部の研究グループにおいて、クチナシ由来の色素成分「クロセチン」に近視進行抑制に関連する遺伝子の一つである「EGR-1」の発現量を増やす効果があること、近視誘導モデルでクロセチンが近視進行の程度を示す「眼軸長の伸長」や「屈折度数の変化」を有意に抑制することが世界で初めて確認されました。今回の研究成果はクロセチンが近視進行を抑制する可能性を示唆する新しい知見であり、この知見を発展させることで、子どもの近視進行抑制に有用な製品の開発に繋がることが期待されます。
今回の研究成果は、1月22日(グリニッジ標準時)に学際的総合ジャーナル『Scientific Reports』(オンライン版)に掲載されました。
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