慶應義塾大学医学部生理学教室(岡野栄之教授)と同整形外科学教室(中村雅也教授)は、老年マウス脊髄損傷における神経幹細胞移植の有効性を証明、新たな病態解明に成功しました。
近年高齢者の脊髄損傷が世界的に増加しており、国内においても高齢者脊髄損傷の増加、有効な治療法の確立が急務とされています。脊髄損傷に対する神経幹細胞移植の有効性は既に証明されていますが、高齢者脊髄損傷における神経幹細胞移植の有効性の検討はされておらず、本研究において詳細な検討がなされました。
脊髄損傷に対するヒトiPS細胞由来神経幹細胞移植の臨床応用が、近い将来に実現されようとしています。この成果によって、脊髄損傷に対する神経幹細胞移植治療が、高齢者を含む多くの患者に有効な治療法となる可能性が示唆されました。
本研究結果は2017年2月16日12時(米国東部時間)、「Stem Cell Reports」オンライン版に公開されました。
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