2026年1月10日(土)、慶應義塾大学三田キャンパス北別館にて、国際シンポジウム「Digital Humanities in Global Context: Critical Approaches to Data, Archives, and Identity」が開催されました。
本学大学院文学研究科とロンドン大学SOASの共催による本シンポジウムは、デジタル・ヒューマニティーズ(DH)分野における研究・教育連携の一環で、「Pathways to the Future: A Digital Humanities Symposium」(2025年3月7日にロンドン(SOAS)で開催)に引き続いての実施です。
開会挨拶において原田範行大学院文学研究科委員長(文学部教授)は、生成AIの急速な普及などにより人文科学を取り巻く環境が大きく変化するなかで、多様な研究テーマに基づく発表や議論が展開されることへの期待を述べました。
2部構成で行われた研究発表では、SOASのMarcus Gilroy-Ware博士、安形麻理文学部教授がモデレーターを務め、若手研究者、大学院生が幅広い分野で、デジタル・ヒューマニティーズの可能性を探りました。
Marcus Gilroy-Ware博士による講演では、新技術が社会的発展をもたらす一方で、一部の巨大IT企業への権力集中、サイバー攻撃をはじめとする地政学的リスク、環境負荷などが生じている今日のデジタル社会の功罪が取り上げられ、デジタル・ヒューマニティーズが今後の世界において果たすべき役割について考察がなされました。続いて、永崎研宣文学部教授および国際デジタル・ヒューマニティーズ連合(ADHO)の会長を務めるリッチモンド大学のLauren Tilton教授より、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会(JADH)、ADHO、ACHなどに代表される日本および世界のDHコミュニティのネットワークに関する最新動向が紹介されました。
締めくくりに、土屋大洋常任理事より参加者に対し謝意が示され、シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じました。
※SOASは慶應義塾大学の学生交換協定校であり、本学が令和5年度に採択された「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の参画機関のひとつです。