2025年7月26日(土)13時30分より、日吉キャンパス第2校舎にて、第37回サイエンス・カフェが開催され、15組32名が参加しました。今回は「息するイクラ!?~人工のイクラを使って、微生物の呼吸を観察しよう~」と題し、体験型のイベントで参加者は自然科学の面白さに触れました。
自然科学研究教育センターでは、一般市民の方と自然科学について気楽に語り合うことを目的として、年1~2回、サイエンス・カフェを開催しています。サイエンス・カフェは、従来の講演会形式とは異なり、科学者と一般の方々が双方向にコミュニケーションをとりながら、自然科学への理解を深めることを目指すイベントです。
今回は、小学3年生以上を対象に、前半は微生物の呼吸についての講義を行い、後半には実験を通じて理解を深める構成で実施しました。実験では、海藻のネバネバ成分であるアルギン酸ナトリウムなどを用いて人工の「イクラ」を作製し、その中に酵母菌を封入して水中でのアルコール発酵を観察しました。酵母菌が呼吸を行うことで、人工のイクラが水中に浮かび上がる様子を観察することで、目に見えない微生物も私たちと同じように「食べて、息をして、生きている」ことを、実感できたのではないでしょうか。
参加者からは、多くの質問が飛び交い、講師との活発なやりとりが交わされました。「楽しかった」「理科がもっと好きになった」「また参加したい」といった声が多数寄せられ、本イベントの意義と反響の大きさを感じることができました。
今後も自然科学研究教育センターでは、講演会、シンポジウム、サイエンス・カフェなど、多様で楽しい自然科学イベントを企画・実施してまいります。皆さまのご参加をお待ちしております。