8月2日(土)の午後、港区麻布台ヒルズの慶應義塾大学 予防医療センターで、第2回「最先端の医療機器でリアルな医療体験を!」ワークショップが開催されました。このワークショップは、多様な人々が暮らし、働き、訪れる麻布台ヒルズという街で疾患リスクの早期発見と健康増進に取り組んでいる予防医療センターが、医学的知見を社会に還元し子どもたちに学びの場を提供する活動として実施しています。麻布台ヒルズのテナント企業や店舗が運営に協力するサマープログラム「ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ 2025」の一環として、昨年の第1回に続いて中学生を対象に本物の医療機器に触れる体験学習の機会を提供しました。
参加者は3つのグループに分かれ、予防医療センターの医療スタッフ用ユニフォームを着用して、医師・看護師・技師と、医学部・看護医療学部・薬学部生の救命救急措置法普及活動サークル「KAPPA (Keio ACLS Popularizing and Promoting Association)」所属学生の指導で、内視鏡検査、超音波検査、一次救命処置の3種類を、ローテーションしながら体験していきました。内視鏡検査では医師のトレーニング用臓器モデルを用いて食道から十二指腸までのスコープでの観察技術、超音波検査では上腹部の臓器を模したシミュレーターで内蔵の様子を見分ける方法、一次救命処置では正しい胸骨圧迫の技術とAED(自動体外式除細動器)の使い方を学びました。ワークショップ開始前の説明を聞いているときは緊張した面持ちだった参加者たちも、セッションが進むにつれて医師や医学生と打ち解けた様子で談笑したり、熱心に質問したりして、とても楽しそうに学びを深めていました。
アンケートでは「はじめは操作が難しくて大変だったけれど、一つひとつの操作を詳しく教わり最後までやり遂げられて、内視鏡にとても興味を持ちました」「超音波で黒と白の画面から病気がわかることが面白かったです」「学校や駅、建物などのさまざまな公共施設にAEDがあり、実際にどう使うのかが気になっていたので、とても良い機会になりました」「今日の医療体験をきっかけに、医療への興味がとてもわきました。これからも医療について学びたいと思いました」など、多くの感想が寄せられました。
予防医療センターでは、ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズの取り組みを通じて、これからも子どもたちに健康や医療への興味と理解を深めてもらうための活動を続けていきます。