慶應義塾は現在、全国に義塾所有山林や国有林分収契約山林をあわせ約160ヘクタールにおよぶ山林を保有し、植林・育林活動を行っています。これらの活動を支援する目的で2001年に発足した「福澤育林友の会」主催による「森を愛する人々の集い」が、6月14日(土)に三田キャンパス東館G-Labにて開催されました。福澤育林友の会の会員と学生を合わせて約70名もの参加があり大盛況となりました。
24回目となる今回は、一ノ瀬友博環境情報学部長が「南三陸慶應の森の自然環境と生物相」と題して講演を行い、私たちを取り巻く環境問題に対して、バイオマス・農業・資源循環といった多様な視点から解決を目指す研究や活動についてのお話を伺うことができました。
後半では、一ノ瀬研究室がフィールドとする慶應義塾南三陸「志津川山林」の昆虫や哺乳類、鳥類等の生き物の多様性について、現地で撮影された写真を用いながら、硬軟織り交ぜたお話がありました。
その後は、一ノ瀬研究室所属の大学院生による2つのポスターセッションが同時開催され、志津川山林の自然環境と生物相について、参加者と大学院生の間で具体的かつ活発な議論が交わされました。
講演会後はファカルティクラブに移動し、懇親会が開催されました。歓談の合間にも会場を変えてポスターセッションが続くなど、終始熱のこもった議論の交わされる、充実したひとときとなりました。