2025年5月21日(水)、日吉キャンパス第3校舎にて「シェイハ・ファーティマ・アラビック・ラーニングセンター(ALC)」の開所記念式典が行われました。本センターは、アラブ首長国連邦(UAE)のシェイハ・ファーティマ皇太后のご支援のもと外国語教育研究センター内に設立され、アラビア語教育とアラブ文化の理解を目的とする新たな学びの拠点です。
当日はUAEよりマイサー・アルシャムスィー国務大臣をお迎えし、同センター内で関係者によるテープカットや記念品の贈呈が行われました。場所を協生館藤原洋記念ホールに移したのちのセレモニーでは、伊藤公平塾長による開会挨拶に続き、UAE大学のビン・フアイデン人文社会科学学部長が来賓として挨拶を述べられました。続くマイサー・アルシャムスィー大臣による記念講演では、「ファーティマ・ビント・ムバラク皇太后:理念と功績の軌跡」と題し、シェイハ・ファーティマ皇太后の教育・福祉・文化振興への貢献が紹介され、深い感銘を呼びました。講演後は、奥田暁代常任理事が本センターの概要を紹介し、教育の拠点としての広い活用の展望が語られました。次にアラビア語による創作発表、津軽三味線、茶道の紹介など、日本とアラブの両文化を織り交ぜた多彩なパフォーマンスを学生が披露、閉会の挨拶は土屋大洋常任理事が務め、式典は盛況のうちに幕を閉じました。また、式典に合わせた特別企画として、週内にはアラビア書道ワークショップやアラブ料理の提供イベントも実施され、学生や教職員がアラブ文化に触れる貴重な機会となりました。今後、シェイハ・ファーティマ・アラビック・ラーニングセンターは、アラビア語教育を主軸としながら、文化交流の場としての機能も果たし、アラブ世界と日本との相互理解と友好を深めていく拠点としての役割を担っていきます。