5月8日、慶應義塾大学日吉キャンパスの藤山記念館が歴史を受け継ぎつつ、新たな施設としてリノベーションされ、セレモニーが開催されました。セレモニー後には施設見学も行われ、リニューアルした館内の様子を公開しました。
見学では、カフェスペースをはじめ、慶應の森で育った杉を使用した大扉が設置された、最大123人を収容する新しい文化芸術の表現の場「SAJI THEATER」、ダンスや演奏など多様な活動を自由に行えるスタジオ、作品展示や発表に活用できるギャラリーなどの設備が紹介されました。また、「SAJI THEATER」では、公認学生団体によるダンスパフォーマンスも披露されました。
旧藤山記念館は塾員・藤山愛一郎氏の寄贈により、1958年に「藤山記念日吉図書館」として開館。その後、1985年に「藤山記念館」と名称を変え、多面的施設として長年親しまれてきましたが、キャンパス環境の改善と活性化、施設の老朽化解消と再活用を目的に、改修工事が進められていました。
新しくなった藤山記念館は、学生や教職員など多様な人々が集まり、食事や音楽を楽しみながら交流の輪を広げる「人間交際」の場として、再スタートを切ります。さらに、塾生が教育・研究のみならず、文化芸術の分野でも多彩な才能を発揮できる拠点として、新たな役割を担っていきます。