3月19日、慶應義塾大学三田キャンパス北西に新たに誕生した「北別館」の竣工式が行われました。北別館はキャンパスから徒歩5分ほどの三田一丁目の高台に位置し、教育・研究の場として活用されるほか、知の情報発信拠点としての役割も担います。
式典は北別館6階のイノベーションラウンジ・ミーティングルームで開催され、設計・施工関係者や慶應義塾関係者が集い、完成を祝いました。
冒頭、伊藤公平塾長から、プロジェクトマネジメントを担った三井不動産レジデンシャル株式会社代表取締役社長 嘉村徹氏、設計・施工を担った大成建設株式会社代表取締役副社長執行役員管理本部長 岡田正彦氏へ感謝状が贈られました。続いて伊藤塾長は、北別館が教育・研究機能のさらなる強化に寄与するとともに、南三陸の慶應義塾の学校林の杉を各所に用いたサステナブルな空間であることにも触れ、新たな展開への期待を語りました。
来賓からは、岩沙弘道慶應義塾評議員会議長、嘉村社長、岡田副社長より祝辞が贈られ、最後に岡田常任理事が、完成への謝意とともに、北別館を「経済的価値の創出にとどまらず、社会実装のあり方そのものを変革する“知の力”の実践の場にしたい」と今後への展望を述べました。
その後、設計担当者から、歴史と先進性の融合、省エネルギー設計や可変性の高い間取り、さらに慶應義塾林の杉や再生材を活用したサステナブルキャンパスとしての特徴が説明され、出席者による施設見学が行われました。杉材が醸し出す温かみのある空間や、拡張性の高い天井構造、スタジオなどが披露されました。
北別館は、今後さまざまな新たな教育・研究プロジェクトの舞台となり、社会とともに未来の課題に挑む「知の創造拠点」として、その役割を果たしていきます。