3月17日、三田キャンパス北館ホールにて、ロサンゼルス・ドジャースのアジア・パシフィック部門ディレクターとして活躍する佐藤弥生さん(本学卒業生)を迎えた特別対談イベント「心・人・世界の壁を超える『越境力』の秘密に迫る」を開催しました。イベントには、伊藤公平塾長も登壇し、国や文化を越えてキャリアを築くマインドセットなどを語りました。
佐藤さんは、本学文学部卒業後、アート関連会社での広報・企画からディズニーシーや香港ディズニーランドの建設プロジェクト、ゲーム業界といった多彩なキャリアの合間にロサンゼルス・ドジャースに計3回入社するというユニークなキャリアを持っています。伊藤塾長との対談後には、学生を中心とする参加者からの質問に佐藤さんが答えるQAセッションが行われました。参加者からは、アメリカと日本での仕事をする上での違い、複数回の転職を可能にしたモチベーションや息抜き方法など様々な質問が寄せられました。「壁」の乗り越え方という点については、まずは「壁」が何かを考え、それを崩していくことが必要だと語りました。失敗を恐れない気持ちとともに、できる準備をしっかりしておくこと、それでも不安が消えないのであれば、挑戦する時は今ではないかもしれないと冷静に考えることの大切さも示しました。
本イベントと併せて、ロサンゼルス・ドジャースと米日財団による助成金進呈式も実施されました。米日財団で伊藤塾長が副理事長を、ロサンゼルス・ドジャース社長兼CEOのスタン・カステン氏が理事を務めている縁で、子ども支援事業に携わる4団体への助成金の進呈が行われることになりました。助成を受けたのは、沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい、全国こども食堂支援センター・むすびえ、VAMOS TOGETHER、米日カウンシル-ジャパンの4団体です。本助成に関連し、佐藤さんよりドジャースの社会貢献活動の例として、大谷翔平選手による重い心臓病の子どもへのサプライズや、山本由伸選手による子どもたちへの読み聞かせの様子が映像とともに紹介されました。
また、慶應義塾では、米日財団協力の下、NPOの先導的人材を対象とする「慶應ノンプロフィットリーダーズ・プログラム」を本年9月より開始する予定です。MBAレベルの実践的な学びを特徴とする本プログラムの概要について、イベントの中で伊藤塾長より説明がありました。
慶應義塾は、今後もグローバルに活躍する卒業生や専門家を招いた講演を継続して実施し、学びの場を提供していきます。本イベントの対談、QAセッション部分の動画は近日公開予定です。