2月28日、慶應義塾大学は三田キャンパスにポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相を迎え、「Europe in the Changing World」と題したイベントを開催しました。会場には、ポーランド政府、駐日ポーランド大使館関係者をはじめ、ヨーロッパを中心とするさまざまな国の駐日大使や大使館関係者が集まりました。慶應義塾からは伊藤公平塾長、土屋大洋常任理事、廣瀬陽子総合政策学部教授のほか、多くの学生・教職員などが参加しました。
伊藤塾長は開会挨拶でシコルスキ外相の来塾を歓迎し、流動的な地政学的展開の中で今後期待されるポーランドの役割について述べ、有意義なイベント開催への期待を寄せました。
講演を行ったシコルスキ外相は、日本とポーランドの歴史的なつながりを紹介するとともに、絶えず変化する世界情勢の中でEUおよびポーランドが向かうべき方向性や、防衛、エネルギー、食糧などの安全が保障されたうえでの平和を守ることの重要性を強調しました。
引き続いて、廣瀬教授をモデレーターに外相と参加者の対話が行われました。地政学的勢力の均衡化、日本が果たすべき役割、ヨーロッパ諸国間の連携のあり方など、幅広いテーマに関する意見交換が、英語やポーランド語で活発に行われました。