福澤諭吉先生のご命日である2月3日(月)、125回忌の法要が麻布山善福寺(港区元麻布)において行われました。墓前には一貫教育校から大学までの塾生、卒業生、教職員など大勢の義塾関係者が訪れて手を合わせました。薄曇りの雲間から時折やわらかな陽射しがこぼれる中、参詣者の列が絶え間なく続きました。
福澤諭吉先生は1901(明治34)年のこの日、現在の三田キャンパスにあった塾内の自邸で、脳出血のため亡くなりました(66歳)。福澤先生の「慶應義塾は義塾社中のものである」という考えを尊重し、葬儀は義塾による塾葬とはせず福澤家の私事として、2月8日に福澤家の菩提寺である善福寺にて執り行われました。その後、霊柩は生前に先生自らが選定した上大崎の墓地(後の常光寺墓地)に葬られましたが、1977(昭和52)年に善福寺に移葬され今に至ります。