8月15日(木)、日吉キャンパス第4校舎独立館地下2階DB203にて、2024年度の通信教育部主催による小泉信三記念講座として、牛島利明商学部長による講演「衰退のマネジメント-戦後日本における石炭産業の衰退と地域」が行われました。
講座では、講演者の研究テーマである産業・企業・地域の成長と衰退という歴史的文脈の論説から始まり、気候変動や生物多様性など現在地球が抱えている課題に論及。脱炭素化の機運が高まる中での世界の動向や日本における状況を概観し、「ESG投資」「サステナブルファイナンス」の基礎となる企業の非財務情報開示についても触れながら、企業に求められるサステナブル経営の在り方について説明しました。
また、GX(グリーントランスフォーメーション)を巡る地域での事例を紹介しつつ、GXにおいて大学が期待される役割と、脱炭素を実現するサステナブルな社会とはどのようなものかについても提言しました。参加者は皆熱心に聴講し、私達が抱える問題の歴史的な背景を読み解くことによる新たな気付きと、今後の社会課題における新たな知見を深めました。