慶應義塾は、持続可能性を追求するために、2030年度までに慶應義塾全体の電気使用量を自然エネルギーに転換することを目標として掲げ、各方面と連携し、湘南藤沢キャンパスを中心に、校舎への省エネ設備の導入など、様々な取り組みを積極的に進めています。
その一環として、本年1月から、「社中協力×カーボンニュートラル計画」という新たな試みを開始しました。「社中協力×カーボンニュートラル計画」は、東京電力ホールディングス株式会社と2022年に締結した連携協定に基づくトライアルです。具体的には、東京電力エナジーパートナー株式会社が設置した関東エリア※のご家庭の太陽光発電設備で発電した電力のうち、ご家庭において使用された自家消費電力分の「環境価値」を慶應義塾に寄付することで、慶應義塾のカーボンニュートラルに貢献する取り組みです。「環境価値」寄付とは、電力そのものの価値を寄付するのではなく、現物・財源以外の新たな価値を寄付することです。
「環境価値」を慶應義塾へ提供することで、慶應義塾のカーボンオフセットに活用することができ、その結果、慶應義塾が掲げているカーボンニュートラル目標に近づくだけではなく、皆様のご協力が社会全体の持続可能性への貢献にもつながります。義塾が大切にしてきた社中協力精神の理想な形の一つと考えられます。
慶應義塾は、教育や研究成果による気候変動への対応に加えて、社中の皆様にもご協力いただくことで、持続可能な未来を目指します。カーボンニュートラル目標の達成に向けて、慶應義塾に関係する皆様(塾員・教職員・塾生および保護者など)、本取り組みにご関心のある皆様、ぜひ「社中協力」の精神のもと、ご協力をお願い申し上げます。
※ 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都(島嶼地域を除く)、神奈川県、山梨県および静岡県(富士川以東)。