2月8日に、アーヘン工科大学学長Ulrich Rüdiger教授をはじめとする10名の訪問団が三田キャンパスと矢上キャンパスを訪れました。アーヘン工科大学は、1870年に創設されたドイツを代表する工科大学のひとつです。本学とは、理工学分野を中心に約70年の交流の歴史があり、研究者交流や大学院理工学研究科のダブルディグリープログラムのほか、現在では、理工学分野にとどまらず、共同研究、全学の学生交換、短期プログラムなどを含め、さまざまな分野での交流があります。
同日午前、三田キャンパスでは、伊藤公平塾長、天谷雅行常任理事らが一行を出迎えました。Rüdiger学長からは今回の訪問実現に対する謝意が示され、伊藤塾長からも長きにわたる交流と友情に対してあらためて感謝のことばが述べられました。その後、両大学それぞれの研究・教育の現況について情報共有および意見交換をしました。双方、予定の時間を越えて質疑が飛び交うなど、懇談は終始活気のある雰囲気の中で行われ、今後も、まずは両大学交流開始70周年にあたる2026年に向けて、特に研究面での連携をさらに強化していくことを確認しました。
午後は矢上キャンパスに場所を移し、村上俊之理工学部長、斎木敏治理工学研究科委員長らが歓迎しました。まず、村上学部長が、長年にわたる交流についての感謝と、今後の更なる交流への期待を伝えました。続いて、三木則尚理工学部国際交流委員長が矢上キャンパスにおける研究・教育活動について説明し、その後、生命情報学科から牛場潤一教授、機械工学科から安藤景太准教授、村松眞由准教授、電気情報工学科から田邉孝純教授がそれぞれ各分野での研究の一端を紹介しました。アーヘン工科大学一行は研究内容にとりわけ高い関心を示し、活発な質疑応答が行われました。両大学交流70周年に向けては、学生交流をこれまで以上に推進することで意見が一致しました。また、アーヘン工科大学から留学中の修士課程の学生2名が、キャンパス内や研究の現場を案内しました。