つぎに、J-PEAKS関係者は、三田一丁目に建設中の新棟(今年度内竣工予定)の車窓視察を経て、信濃町キャンパスへ移動しました。
信濃町キャンパスでは、本学の「特色ある研究拠点」の2か所を訪れました。まず、総合医科学研究棟にある「ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)」を視察しました。柚﨑通介WPI拠点長特別補佐、サンペトラ・オルテアWPI事務部門長によるBio2Qの概要説明が行われ、微生物叢を含めた多臓器連関を解明する試みについて議論が展開されました。そして、日本初となる集束イオンビーム走査電顕FIB-SEM(Arctis)や高圧凍結機HPF(Compact03)の設置状況や、J-PEAKS事業で導入予定のクライオ電顕TEM(KriosG4)の整備状況を確認し、世界をリードする最先端の統合生体ナノ構造解析と制御コアユニットの見学を行いました。
続いて、「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点(COI-NEXT)」を視察しました。中村雅也COI-NEXT拠点長、川上途行ニューロモデュレーションセンター長によるヘルスコモンズの概要説明後、医療・介護・ヘルスケアの情報をシームレスに結んだサイエンスナレッジ・データ基盤の構築、病院や地域との連携や寄り添いサービスの開発と社会実装をめぐって意見交換を行いました。そして、3号館南棟「ニューロモデュレーションセンター」にて急性期治療後のリハビリの実施状況や、リハビリ情報基盤の整備などを確認しました。その後、会場を2号館「CRIK信濃町」へ移し、研究開発のためのデータアクセスや利用環境について説明を受けるとともに、CRIK信濃町における医療系スタートアップの取組などを視察しました。