慶應義塾では毎年1月10日に社中一同で創立者・福澤諭吉先生の誕生日を祝っています。本年も1月10日(水)、「第189回福澤先生誕生記念会」が三田キャンパス西校舎ホールにて開催されました。
今年の式典は、幼稚舎生と横浜初等部生による「福澤諭吉ここに在り」合唱、ワグネル・ソサィエティー男声合唱団による「日本の誇」合唱から始まりました。続いて伊藤公平塾長による年頭挨拶では、初めに石川県能登半島地震とその関連の事故で被害に遭われた方々にお見舞いを述べるとともに、義塾として行う被災塾生・被災受験生をはじめとする多くの方々に対する支援への協力を来場者へ呼びかけました。そして、2024年も慶應義塾社中が一丸となって、日本と世界の発展のため、教育、研究、医療、国際化などあらゆる分野において高い志に基づく議論を続けていくと力強く話されました。
引き続き、作家の荒俣宏氏が「わが『福澤伝』を語る」と題して記念講演を行いました。「独立自尊」とは、「気品」とはなにか、荒俣氏独自の視点から福澤先生の理念を読み解き、講演は多いに盛り上がりました。講演内容は後日『三田評論』に掲載されますので、ぜひご覧ください。
講演後は、福澤博之君が福澤家を代表して挨拶に立ちました。続いて、慶應義塾大学主催「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」表彰状授与が行われ、最後に塾歌を斉唱しました。
式典終了後は、「新年名刺交換会」が行われました。また、企画展(慶應義塾ミュージアム・コモンズにて新春展2024「龍の翔る空き地」、福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館にて慶應義塾高等学校・慶應義塾大学野球部関連資料展示および慶應義塾福澤研究センター新収資料展2024)を楽しむ様子が見られました。