4月1日(土)、2023年度大学学部入学式が日吉記念館で行われ、別科・日本語研修課程を含む10学部合計6,451名の新入生を迎えました。式は参加者を新入生と一部の関係者に限り、式典の様子はインターネットで配信されました。
伊藤公平塾長による式辞は、「慶應義塾の目的」の紹介に始まり、『福翁自伝』、『学問のすゝめ』の紹介や課外活動、世界へ飛び出すことなど多岐にわたり新入生を鼓舞するものでした。特に『学問のすゝめ』については、科学技術や生命科学の発展がさらに加速し、ビジネスのあり方も目まぐるしく進化する世の中において、人間らしさを保つために一番必要とされる能力こそが、学び続ける能力、常に自分と周りをアップデートする能力であり、それを学ぶことができる書物として力を込めて勧めました。その後、午前の部では権丈善一商学部教授による教職員代表祝辞、法学部の藤木紫央君による入学の辞、午後の部では永田智子看護医療学部教授による教職員代表祝辞、薬学部の安田結衣君による入学の辞と続きました。
式は2部制で開催され、午前の部には、法学部、商学部、理工学部、別科・日本語研修課程の新入生が、午後の部には、文学部、経済学部、医学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、薬学部の新入生が参列しました。また、式には卒業後50年となる塾員が招待され、式典の最後に1973年(昭和48年)年三田会から寄附目録の贈呈とご挨拶がありました。
また、4月3日(月)、大学院入学式が同会場にて挙行され、14研究科合計1,732名(修士課程1,263名、博士課程266名、専門職学位課程203名)の入学者を迎えました。 式は松浦良充常任理事による学事報告に始まり、伊藤公平塾長から式辞が述べられました。続く教職員代表祝辞では、片山直也法務研究科教授が、大学院は「高度な専門性」を身に付けることのスタートラインであり、将来に備えて「分からないこと」を充電する期間でもあると述べました。最後に、大学院生の皆さんにこれからは、存分に、考え、悩み、そして福澤が交詢社の最後の演説で鼓舞したように、「世の中が進歩しなければ此方が先に進歩する」との気概で、新たな課題にチャレンジしてほしいと語りました。