日吉記念館にて開催された、3月23日(木)2022年度大学卒業式、3月28日(火)大学院学位授与式、4月1日(土)2023年度大学入学式、3日(月)大学院入学式において、障害学生を支援する塾生スタッフである、@easeサポーター(アット・イーズサポーター)が情報保障*1の役割や介助が必要な方のサポートなどを担いました。
@easeサポーターは、慶應義塾の協生環境推進室において、主に慶應義塾に在籍している障害のある学生の支援や、バリアフリーに関する活動を行っている有償の塾生スタッフの総称です。
式典の情報保障では、場内スクリーンとYouTube配信の字幕の送り出しを行いました。字幕の送り出しは、captiOnline*2という、筑波技術大学で開発された遠隔文字通訳システムを用い、登壇者の発言内容をリアルタイムで画面上に字幕として表出しました。
@easeサポーターは、このような大きな式典での情報保障は初めてということもあり、多少の緊張はありながらも、チームのメンバーで連携、協力しあいながらしっかりと情報保障の役目を果たすことができ、聴覚障害の方だけでなく、学生のご家族、ご友人など様々な方にリアルな情報をお届けすることができました。
また、@easeサポーターは情報保障だけでなく、当日ご来場いただいた方で、介助が必要な方のサポートなど、多岐にわたる場面で力を発揮しました。
慶應義塾では、障害学生支援@easeプロジェクトをかかげ、義塾が一環となって障害学生を支援する仕組みを整えています。
今後も、@easeサポーターは様々な経験を積み、さらなる活躍をみせてくれることでしょう。
※1情報保障・・・聴覚や視覚などに障害のある人の「健常者と同じような情報が得られない」という困りごとに対し、手話・文字情報・ICT技術などを用い、本来得られるべき情報を保障することをいいます。
※2 captiOnline・・・筑波技術大学の若月大輔教授が開発した遠隔文字通訳システム