3月16日・17日、慶應義塾大学は、第5回U7+アライアンス(以下、U7+)学長会議を主催しました。16カ国の大学から、オンライン参加を含め75名を超える学長・副学長が集い、今日のグローバル社会が共通に抱える課題の中でも平和と安全保障に焦点をあて、大学がとるべき具体的な行動の枠組みの構築などについて話し合いました。
今回のU7+学長会議のテーマは、5月のG7広島サミットを視野に入れ、「ペンは剣よりも強し:平和と安全保障のためのイノベーションを促すエンジンとしての大学」としました。2日間にわたり、「平和と安全保障」「高等教育へのアクセス:グローバル・サウスの視点から」「学問の自由と表現の自由」そして「G7へのエンゲージメントと次のステップ」を4本の柱として議論を深めました。
U7+は、G7首脳に対し、平和と安全保障に関する教育への投資を呼びかけるために、加盟大学の声を『東京声明:平和と安全保障のためのイノベーションを促すエンジンとしての大学』にまとめ、G7広島サミット議長の岸田文雄首相に手渡しました。具体的には、平和と安全保障に関する研究の政策への反映、平和と安全保障の政策議論に関わるステークホルダーの多様化、異文化理解の促進、学問の自由の擁護、そして、ビザ発給や経済的困窮など学生の国際交流の妨げとなる問題解消につながる施策などを求める内容となっています。
『東京声明』は、U7+学長会議において、全会一致で採択されました。