慶應義塾高等学校野球部は、3月21日(火・祝)、5年ぶり10回目の出場となった第95回記念選抜高等学校野球大会の初戦で宮城県仙台育英学園高等学校と対戦し、延長戦の末、1対2で惜しくも敗れました。
試合は、先発の小宅雅己君が4回まで得点圏にランナーを進ませない好投を見せ無失点。5回裏に1点先制されますが、その後も追加点を許さないまま迎えた9回表の攻撃で、延末藍太君がライト前ヒットで出塁、渡辺憩君が送りバントでつなぎ、代打の安達英輝君がレフト方向への同点タイムリーヒットを決め同点に追いつきました。今大会初の延長タイブレークに突入した10回裏、1アウト満塁のピンチにレフト前に落ちたボールを福井直睦君が的確にホームベースに送球、キャッチャー渡辺憩君が見事にすくい上げ、走者をフォースアウトにする好プレーを見せました。その後、相手打者がサヨナラヒットを打ち、残念ながら初戦敗退となりました。
応援席には一貫教育校から大学までの在校生、卒業生、教職員、保護者など3000名以上が駆けつけ、赤と青のメガホンでアルプススタンドを埋め尽くしました。折しも3年ぶりに声出し応援が解禁された甲子園球場は雨の中でも途切れることのない大歓声に包まれ、得点時には「若き血」の大合唱が響き渡りました。試合後は、昨年夏の大会王者を相手に最後まで諦めずエンジョイ・ベースボールを体現した選手たちに、大きな拍手が送られました。