2月3日(金)、慶應義塾大学「ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)」は、初めてのシンポジウムを信濃町キャンパスにおいて開催しました。本シンポジウムは、センターに所属する研究者が互いの研究内容をセンター内外に共有し、今後のサイエンスの方向性についてディスカッションするイベントです。現地開催とオンライン配信のハイブリッド形式でおこなわれ、世界に同時配信されました。
冒頭に日本学術振興会の宇川彰WPIプログラムディレクターからWPIにおけるBio2Qの位置づけをご紹介いただきました。その後、欧米・アジアの世界トップレベルの科学者を含む拠点の研究者9名による研究紹介、質疑応答がおこなわれました。
フィリピン・英国・米国など塾外40名以上を含む、約200名が参加し、ヒト生物学‐微生物叢‐量子計算の研究融合による健康長寿社会の実現、新しい生命科学の展開に向けた活発な意見交換がされました。
Bio2Q拠点は、文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に私学で初めて採択された、日本で初めてのマイクロバイオーム研究拠点です。従来の生物学的手法と共に量子コンピューター技術を用い、マイクロバイオームとヒトとの複雑な相互作用を分子レベルで明らかにしていきます。将来的には現在治療困難な疾患の新しい治療法の開発につなげることを目指しています。