12月16日(土)、三田キャンパス北館ホールにて、久保田万太郎記念資金によるシンポジウム「久保田万太郎と現代」が行われました。(主催:文学部、久保田万太郎記念資金委員会 共催:慶應義塾大学藝文学会)
慶應義塾では俳人、作家、脚本家、演出家として多角的に活躍し、文学部や『三田文学』に多大な貢献をした久保田万太郎氏より、氏の著作権を1962年に寄贈していただきました。これをきっかけに久保田万太郎記念資金を設立し、久保田万太郎記念資金委員会において著作物の管理を行うとともに、文学・演劇等をテーマとした講座提供等の事業を行ってまいりました。
2023年10月に、これまでの氏のご活躍と現代に残る影響力の記録および本資金による事業等の集大成として、記念誌『久保田万太郎と現代―ノスタルジーを超えて』を発刊する運びとなりました。今回のシンポジウムはその発刊を記念し開催されました。
当日は、俳句、劇文学、演劇といった芸術に関わる各界のゲストから基調講演をいただき、塾生による久保田万太郎作品の朗読劇の上映を行いました。
多くの来場者をお迎えし、久保田万太郎氏の偉大な業績を振り返るとともに、現代に通ずる芸術の力にあらためて触れる大変貴重な機会となりました。