令和4年度の世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の拠点に慶應義塾大学の「ヒト生物学-微生物叢*-量子計算研究センター(Bio2Q)」が私立大学で初めて採択されました。
世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)は、高度に国際化された研究環境と世界トップレベルの研究水準を誇る国際研究拠点を形成する事業です。従来の発想にとらわれない様々な工夫や取組を通じて、国内外の優秀な研究者が集う魅力ある研究拠点を形成し、新しい学問分野の創生に寄与することが求められています。
慶應義塾大学では、腸内における微生物叢研究分野においてトップリーダーである本田賢也医学部教授を拠点長として、ヒトの様々な疾患や発達・老化に関係する多臓器解析データ、微生物叢データを取集し、人工知能並びに量子コンピューターを組み合わせてデータ解析を高速化することによって、ヒトの健康維持に関する体内機構の理解を進化させる新しい生命科学を国内外の優れた研究機関と連携しながら展開していきます。また、慶應義塾大学が国際的に卓越した研究大学として発展するよう、本拠点で行う様々な組織的、制度的な試みについては、全学的な取り組みとしても展開していきます。
微生物叢*:生態系における多様な微生物の集合体