1月10日(月・祝)、「第187回福澤先生誕生記念会」が開催されました。慶應義塾では毎年1月10日に社中一同で創立者福澤諭吉先生の誕生日を祝っていますが、新型コロナウイルスの感染状況をふまえ参加者を学内関係者に限定して開催し、動画中継を行いました。
今年の式典は、幼稚舎生による「福澤諭吉ここに在り」の合唱と、ワグネル・ソサィエティー男声合唱団による「日本の誇」の合唱(収録音声)に始まり、伊藤公平塾長による年頭の挨拶、続いて福澤家を代表して福澤武君、評議員会議長である岩沙弘道君の挨拶がありました。
その後、平石直昭東京大学名誉教授が「福澤諭吉をどう読むか―『学者安心論』の位置付けを中心に―」と題して記念講演を行いました。一見すると短期間のうちに揺れ動いているようにみえる人民と政府の関係にかかわる福澤先生のいくつかの論考を、その時々の歴史的背景や文脈のもとに整理し、それらに通底する福澤先生の問題意識をあぶりだす講演となりました。
引き続いて慶應義塾大学主催「小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト」表彰が行われ、審査委員を代表し早川浩君より講評を行った後、受賞者に塾長から賞状が手渡されました。
残念ながら昨年に引き続き今年も三田の山に集うことはできませんでしたが、動画中継を通じて多くの方に式典の模様をご覧いただきながら、ともに福澤先生に思いをはせる機会となりました。
第187回福澤先生誕生記念会 動画