7月5日(月)、福澤諭吉記念慶應義塾史展示館の開館式が行われ、一般公開が始まりました。
慶應義塾史展示館は、福澤諭吉の生涯と慶應義塾の歴史を、数多くの貴重な「実物」と当時の「言葉」でたどる展示施設です。重要文化財である慶應義塾図書館旧館(三田キャンパス)内に設けられ、常時150点以上の資料を展示している常設展示室のほか、期間限定の特別展を行うための企画展示室やカフェも併設されています。5月に完成しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から開館は延期されていました。
開館式では伊藤公平塾長と、慶應義塾史展示館館長を務める平野隆商学部教授による挨拶に続き、同副館長の都倉武之福澤研究センター准教授が慶應義塾史展示館について紹介する講演がありました。最後に岩谷十郎法学部長(8月から担当常任理事に就任予定)より閉式の挨拶がありました。
同日午後から常設展および第1回企画展「慶応四年五月十五日-福澤諭吉、ウェーランド経済書講述の日」の一般公開が始まり、熱心に展示を見る来館者の姿が見られました。企画展では、福澤がアメリカから持ち帰った1866年刊行のフランシス・ウェーランドによるThe Elements of Political Economy(経済学綱要)、福澤諭吉「瘠我慢の説」自筆原稿、安田靫彦が描いた「福澤諭吉ウェーランド経済書講述の図」などが出品されています。
来館前に事前予約が必要となりますので、予めウェブサイト等の情報をお確かめのうえお越しください。
福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館
慶應義塾史展示館 第1回企画展