福澤諭吉先生のご命日である2月3日(水)、麻布山善福寺(港区元麻布)において121回忌の法要が行われました。この日は雪池忌(ゆきちき)とも呼ばれ、例年は一貫教育校生、塾生、卒業生、教職員など大勢の義塾関係者が訪れます。今年はコロナ禍の影響で例年のように列をなすことはありませんでしたが、感染防止対策のもと、訪れた参詣者たちは粛々と墓前に手を合わせました。
福澤先生は1901(明治34)年のこの日、現在の三田キャンパスにあった塾内の自邸で、脳出血のため亡くなりました(享年満66歳)。当初、上大崎の墓地(後の常光寺墓地)に葬られましたが、1977(昭和52)年に現在の麻布山善福寺に移葬されました。また、福澤先生の戒名「大観院独立自尊居士」は、当時、義塾の最長老であった小幡篤次郎により、先生にもっともふさわしい「独立自尊」を用いたものをとの思いからつけられたもので、墓碑にも刻まれています。