2月25日(木)、慶應義塾は一般財団法人センチュリー文化財団との美術資料寄贈に関する覚書を締結しました。
覚書締結にともなう調印式が、三田キャンパス東別館9階カンファレンスルームにて執り行われ、本学からは長谷山彰塾長、青山藤詞郎常任理事、松田隆美ミュージアム・コモンズ機構長、佐々木孝浩斯道文庫長らが、センチュリー文化財団からは清水章理事長、神崎充晴専務理事が出席しました。長谷山塾長による挨拶および概要説明を行ったのち、長谷山塾長および清水理事長が覚書に署名しました。続いて、清水理事長より寄附目録の贈呈が行われ、これに対して長谷山塾長が感謝状を贈りました。最後に、清水理事長より、慶應義塾の協力に感謝するとともに、美術資料の活用や展開に期待を寄せているとの挨拶がありました。
今後、慶應義塾ミュージアム・コモンズでは、センチュリー文化財団により設立、資金を寄贈された「センチュリー文化財団赤尾記念基金」を運用し、寄贈された計2325件の資料を「センチュリー赤尾コレクション」として活用するとともに、慶應義塾で展開する多様な教育・研究活動と接続し、新たなミュージアム活動モデルの提案を行っていきます。
<センチュリー文化財団について>
センチュリー文化財団は、旺文社創業者故赤尾好夫氏が、文字文化の恒久の保存と継承を目的として設立したもので、書画・典籍・工芸美術品など、文字文化に関わる文化財の収集・保存、およびそれらを用いた教育・普及活動を行っています。センチュリー文化財団のコレクションのうち1740件は2009年に慶應義塾に寄託、斯道文庫がこれを保管し、研究・教育活動に利用してきました。今回、既に寄託されている1740件と新たに585件の美術資料を慶應義塾に寄贈し、計2325件の資料が今後、慶應義塾ミュージアム・コモンズ等において保管・展示され、教育・研究および広く来館者の観覧に供されます。