慶應義塾は現在、全国の義塾所有山林や国有林分収契約山林をあわせ約160ヘクタールにおよぶ山林で植林・育林活動を行っています。これらの活動を支援する目的で2001年に発足した「福澤育林友の会」主催による「森を愛する人々の集い」が、2021年10月16日(土)にZoomウェビナーで開催されました。昨年度は新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、中止となっていたため、2年ぶりの開催となりました。
20回目となる今回は、星槎大学共生科学部・特任教授および国際NGO・WCS(Wildlife Conservation Society;本部ニューヨーク)自然環境保全研究員の西原智昭氏が講演を行ないました。
西原氏は再生エネルギーやEVといったものが先進国でもてはやされる一方で、それらが森林破壊や人権侵害など負の側面もたらすことを指摘しました。自然環境保全研究員としてコンゴ共和国で30年間にわたり自然保護に携わってきた西原氏の知見をいかした講演で、参加者からの質問も多数寄せられました。
初めてのZoomウェビナーでの開催となりましたが、参加者の関心の高さがうかがえる有意義な講演となりました。